12月3日、経済協力開発機構(OECD)は、
2012年に65カ国・地域の15歳約51万人を対象に実施した
学習到達度調査(PISA〈ピザ〉)の結果を発表しました。
今朝のNHKのニュースおはよう日本でも報道されましたので、
ご覧になった方も、多いことでしょう。
日本の平均点は、「読解力」「数学的リテラシー(応用力)」「科学的リテラシー」の全3分野で、
現在と同じ調査方法になって以降、最高になったそうです。
素晴らしいですね!
数学・科学・読解、過去最高点 15歳の国際学力調査・PISA(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030664.html?ref=nmail_20131204mo&ref=pcviewpage
OECD調査 脱ゆとり、成果 「レベル維持し教育再生」(YAHOO!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131204-00000106-san-soci
日本の15歳、学力向上 OECD調査 「読解力」8→4位(YAHOO!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131204-00000108-san-soci
「片付け力」が試される!マンション購入問題
東京新聞と朝日新聞に、実際に出題された問題が出ていました。
私が一番興味を持ったのは、「マンションの購入に関する問題」です。
「翔太さんが両親が不動産業者から購入しようとしているマンションの見取り図」
が出ていて、そこから、
「およその総床面積を見積もるのに必要な測定箇所4つを、図に示してください」
というのです。
消費税アップ前で、駆け込みでマンションを購入するご家庭が多い、
というニュースが出ているこの時期に、
日本にとって、かなりリアルな、現実感のある問題ですね!!
さらに、できるだけ少ない採寸回数で、およその総床面積を見積もるというのは、
「片付け力」が試されます!!
私たちが子どものころは、単に四角形の面積を求める問題しか
解いたことがありませんでした。
最近の学習内容は、進化しています。
算数をはじめ、学問的な知識が、日常生活に活かせるということを、
PISA型の問題は示してるようにも、見えます。
マンション購入をお考えの方に限らず、片付けや整理収納の視点から
この問題をみるのも、おすすめ。勉強も楽しくなりますね。
「答えのない問題」と取り組む力は「片付け力」!
朝日新聞に、数学教育の西村圭一先生という方の、
「日本では、『正解がないものにアプローチする力』を育む問題を
ほとんどやらない」
というコメントが出ていました。
正解がないものにアプローチするのって、大人でも難しいですね。
最近は随分工夫されたPISA型のテストも増えていますが、
確かに、かつての日本の一般的なテストでは、
出した答えを、〇か×かで、評価されることが多く、
私たち大人も慣れていない面もあります。
片付けや整理収納は、「これでいい」という、100パーセント完璧なものはありません。
人によっても使いがってなどが違い、正解がありません。
「正解がないものにアプローチする力」をつけることは、
「片付け力」をつけることに、必ずつながるのではないでしょうか。
「片付け力」は、毎日の生活の中で、地道につい重ねてつけるのが、
一番の近道です。
年末の大掃除、片付けなどを通して、
簡単なことを積み重ねていけると、いいですね。
多くの方が、「片付け力」をつけていけますように。