「依頼主ファースト」だけじゃない 実家の片付け

「依頼主ファースト」だけじゃない 実家の片付け

2017年08月06日

今日は広島で原爆が投下された日。何度かこのサイトにも書いていますが、片づけや物あふれに悩んでいられるのは今が平和だからこそ。親世代や次世代、子世代には、もう戦争は起きないからそんなに物を持たなくても大丈夫と、安心してもらう大切さを感じます。

実家の片づけの勝負どころ

この時期は帰省シーズンなので、片づけサービスのご依頼やご相談が増え始めます。

ご自宅や実家の片づけをしたい方で、年齢層も20代~70代と、幅が広いのも特徴です。
多いのは、親が片づけないという娘さんからのご相談です。
いざ現場にいってみると、やはり物が多い、散らかっているということがあり、依頼主である娘さんからのご希望を第一に、どうやって片づけるかを考えます。

もちろん、どんな仕事にも共通する「依頼主ファースト」でお受けします。これは疑う余地もありません。

でも、実は、実家の片づけ独特の特徴があります。

物だらけの家では、将来、生活や介護に支障をきたすと思われるますから、クライアントと実際に住む受益者との狭間に立つ難しい仕事となります。

冷静にみてみると、とても矛盾している話なのです。
実際に生活しているのは、ご実家の親御さんです。
片づけるおおもとの土台である家が、親の持ち物であるということがあります。

とくに元気だったりしますと、多少散らかっていて、物がさっとでてこなくても、それがずっと当たり前だったので、ちっとも困っていなかったりすることが多いのです。

さらにプライドの高い方ですと、今まで大丈夫だったから、これからもずっと大丈夫とか、子どもにそんなことをいわれたくないとか、あれこれ理由があります。

親御さんは、娘にたのまれて同意したセカンド依頼主、時にはしぶしぶ同意・依頼主だったりすることがあるのです。
依頼主とは別の主人公です。

もともと言いたいことを言い合う、ケンカしやすい親子さんですと、たいへんなことになります。
表面上、お上品に片づけが終わっても、油断はできません。
子ども主導でいくと、終わった後、くすぶることもあります。
それでも、実家片づけアドバイザーという他人が入ることで、おおもとの不平不満を吸収することができます。
これは味わっていただいた方なら、感じていただいているのではないでしょうか。

まず片づけの進み方が、倍速、3倍速以上ですすむように感じることでしょう。実際に手の数だけ掛け算で進みます。
時間は人生の一部です。高齢になってからの1時間は、体力的には若い時の2時間に相当するかもしれません。

依頼主ひとりの希望に対して、最善を尽くす仕事が、世の中は多いと思います。それはそれでとてもたいへんなことです。
それに対して実家の片づけは、土俵が家族の共有の思いだったります。
依頼主以外にも、全体を俯瞰して進め、親御さんの生活の質をあげることを第一に考え、家族にもせいいっぱいのことをしていくという、違った難しさがあります。

実家片づけアドバイザーが自分の主張をおしつけるということはありません。
誰でもできそうな簡単なことのようにみえて、案外、難しいのです。
誰でもできるという人がいたら、それは何もわかっていないということになります。
実家の片づけは、法律的知識やスキル、信頼していただくだけの「徳」みたいなものが必要なわけが、ここにあります。

 

難しい実家の片づけに悩んでいるのはひとりだけではないということを心にとめていけるといいですね。
そして、この夏の帰省で、目先のらくちん、先延ばしにしていた片付けや親子関係を考えるきっかけになればうれしいです。

片付きますように(渡部亜矢)。

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