【Q40】捨てられない!困った男親の収集癖・本や雑誌で床が抜けそうです。

【Q40】捨てられない!困った男親の収集癖・本や雑誌で床が抜けそうです。

2017年06月03日

【Q40】男親の収集癖に困っています。本や雑誌を収集していて、床が抜けそうです。本は知識の泉とかいって、全く捨てようとしません。

 

A 捨てるはNG  物を持ちつづける意義を家族で考えるきっかけにしましょう。

このお父様に限らず、実家の片づけの現場でよく直面するのが、男親の「収集癖」です。
女親に比べ、収集することに楽しみを抱く傾向の強い男親の場合、趣味の道具を片づけるのがひと苦労、というケースも少なくありません。
特に母親世代は、実は父親がお財布の元をしっかりにぎっていて、主婦の母親の声に耳を貸さないケースもあります。お金にいとめをつけずに買っているという話も聞くことがあります。

これと似たケースで、「父親が新聞4紙を40年以上も捨てないで収集している。どうにかならないだろうか」という相談を受けたこともあります。あまりの重さに2階の床が抜けそうだという切実なお悩みでした。実際捨てるときには2トントラック1台分になりました。実家の片づけの中でも、本や雑誌の片づけは手間のかかるものの代表選手です。

では、親とケンカすることなく、なおかつリバウンドもしないで片づけるにはどうしたらいいでしょうか。

まず最初は、本棚の中のものを「捨てる」「一時保管箱(一時的にとりあえず保管しておく箱)」「捨てない」の3つに分類していきます。

このとき、手元に残すと判断したものを見ると、親が今何に興味を持っているのか、何に悩んでいるのかがわかる場合があります。

たとえば、ダイエットやコレステロールを下げるといった健康本などは、現在の悩みと直結しやすいものです。手に取りやすい本棚の中段にまとめてしまっておきましょう。

その際、ぎゅうぎゅうに詰め過ぎず、かといってスカスカにしないことがポイントです。ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると、取り出したものをしまえず、本棚の前に積んでしまう恐れがあるからです。また、逆に余裕がありすぎると、まだまだ買ってもいいんだと余計なものまで勝手しまう恐れがあるので注意してください。

捨てないと判断して手元に残しておく本は、なにも今読む本だけではありません。「思い入れのあるもの、思い出のもの」もここに入ります。

女性の場合は、結婚したときに祖父母からもらった料理本などがそうでしょう。学生時代に読んだ岩波文庫や難解な本の背表紙を見るだけで当時の自分を思い出して落ち着くという男性もいました。それらは本としての役目は終え、思い出の品となり、心の安定剤になっています。親が目につく場所に「飾って」おいてあげましょう。

ちなみに、よく相談されるのが、百科事典と文学全集です。親御さんからすると、古い百科事典は情報が古くて使えないと理屈ではわかっていても、知識の宝庫を処分するなんて想定外。文学全集は自分が文学好きだったころの「思い出」です。

そのほか、専業主婦だった母親にとっては、「暮しの手帖」、高度経済成長期を支えた男親にとっては、「週刊ダイヤモンド」のバックナンバーなどもよく見かけます。時代のアイデンティティを感じます。

当時は文学全集や百科事典は高値だったこともあり、シリーズでそろっているものは、処分しづらいのが現状です。本はメンテナンスに手間がかかること、「揃いモノ」の大型本は本自体が重くて場所もとり、防災面でも保管がたいへんだということを伝えます。

保管するのなら、キチンと保管し、手間と愛情をかける必要性を、親子で一緒に考えていきましょう。
古い本を持ちづづけるのであれば、その分、洋服やほかの趣味の物を減らすなど、自分で管理できる量や、のちの処分の費用なども残しておく必要を、折を見て話す必要もあるでしょう。ネットで探せばたいていの本はまた手に入るという話をするのも、場合によっては効果的です。

少子高齢化社会で物を持ちづづけることはたいへんなことであるということを、家族で考えるきっかけにしてください。

こちらにも詳しく書いているので、ご参考にしてくだされば幸いです。
実家の片付け・渡部亜矢の記事 ダイヤモンドオンライン

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