実家の片づけで多い悩みベスト3と意外な対処法

実家の片づけで多い悩みベスト3と意外な対処法

2017年05月09日

いろんなところでご相談を受けるお悩みが増えてきました。
100人いれば100通りあります。
でもよくよく伺いますと、ベスト3は次のようになります。

1 「片づけられない親をどうにかしたい」

2 「どこから手をつけたらいいかわからない」

3 「何度もリバウンドを繰り返すから、お手上げ」

ひとつずつ見ていきましょう。


1 「片づけられない親をどうにかしたい」

本当によく受ける質問です。
どうにかしたい というのは、「子世代の思うように動いてほしい」ということでしょう。
自分でさくさく片づけて、ついでに遺言も書いて、お金といい物だけをたくさん遺してね!
という子世代の都合のよさを、親のほうは敏感に受けとってしまいます。
それは、自分の老いと向き合うことになるので、「自分の子どもだけには言われたくないよ」となってしまいます。
実家の片付けをさくさく進めたい方にとっては、その時点でアウトです。

実家となると自分の親。親といえども他人様。
自分の家を片付けるのよりも、ワンランクもツーランクも、100倍難しいといっても言いすぎではないでしょう。

他人をコントロールできないというのは、いまや社会の常識ですが、身近な人、特に家族に関しては、タガが外れてしまいます。
わかってくれるはずという甘えも、知らず知らずのうちに入っているかもしれません。
会社でどんなに偉い地位にいらっしゃったとしても、家族とだけは別問題の難しさがあるのです。

親に○○させるというのは、まず無理と考えましょう。
ましてそれが苦手な片付けならいわんやです。

自分が小さいころ嫌いだった数学を、同じように数学嫌いの中学生の息子に、サクサク、しかも自分からすすんでやらせるにはどうしたらいいか?というのと同じ問いとも言えますね。

【対策】

口先だけで言っては通じません。
あなたの非言語コミュニケーションといわれる、目の動き、しぐさをみて、あなたにへんな下心があると、親は「自分をコントロールしたいだけだな」と簡単に見抜きます。

そして、買い言葉に売り言葉のケンカになってしまいます。
説得でなく、納得してもらったほうが近道です。

周りや家族ができることは、なにかを「させる」のではなく、片付けやすい環境をつくることです。
親御さんが、好きな趣味や活動、料理、昼寝などが、思う存分できるような「工夫」を重ねることです。
片づけるともっとご自分の好きなことができるようになるとうことを実感してもらえるようにする、孫が喜ぶ(孫ワードの活用)、すっきりして気持ちいなどのメリットを伝えることもいいでしょう。
一緒に、楽しく片づけて、はやめにスッキリ感を味わってください。
もしお元気なら、正直に素直に親のことを考えているということを伝えて、接することをしていかれるのが、王道でしょう。

 


2 「どこから手をつけたらいいかわからない」 

片付かない家というのは、どこか一カ所だけ散らかっているということはありません。
必ず、全体が散らかっています。

服が散らかっている、台所が物でいっぱいというご相談もありますが、最初に口頭にでる物は、本人が気にしているエリア。
客観的にみると、全体的に散らかっていることがほとんどで、実は違うところに問題があったり、もっと先に片づけたほうがいい場所があったりします。

効率よく進めるスキルを知る必要がありますね。

【対策】

・片づける場所は、気持ちから遠くて、ケンカになりにくいエリアから

片づけができない方にお勧めなのは、玄関まわり、廊下など、誰が見ても片づいていたほうが見栄えがする場所、家族とケンカになりにくい場所から、家族といっしょにやるのがいいでしょう。
家族と物を置かないという共通のルールを決めやすい場所です。

いざ地震や火事というときにも逃げることができると、親御さんにも納得していただきやすいエリアです。

朝日新聞のサイトに記事が掲載されていますので、参考にしてください。
700以上のいいね!をいただきました▼

http://www.asahi.com/articles/ASK1S7374K1SULZU01C.html

・小物は「わく枠大作戦」で

リビングなど置きっぱなしの物があれば、一番よく使う物をしまう、

わたしが「わく枠大作戦」と呼んでいる方法があります。
とりあえず、ばらついた出ている物を、箱やフレームの中に収めていきます。
箱の中がいくらごちゃついていても、枠内におさまり、スッキリ感が出るのです。
おおまかなジャンル分けをして小箱などに分けておけば、いざというときもその箱の中だけ探せばいいので、らくちんです。
この箱は、自分がポイ置きしやすい場所に置くのが、片づけが続くコツです。しまう手間がかからないからです。凝った収納ワザを使って片づけが続かないよりは、簡単にしまえる方法を工夫していけるといいですね。

余談ですが、面倒くさがりタイプの方は、箱はふたのないもののほうが、すぐにポイっと放り込めるのでおすすめです。


3 「何度もリバウンドを繰り返すから、お手上げ」

ダイエットと同じでリバウンドがつきもの…で終わらすのも、つらいですね。
散らかった家は、健康的にもよくありません。
チェックポイントを知ると、リバウンド防止へとつながっていきます。

・人の数だけ習慣があることを理解する
片づけてもすぐにリバウンドする理由は何でしょうか。
実は、物の片づけ方ではなく、習慣=くせにあるといっても言いすぎではないのです。

いい悪いは抜きにして、誰でも自分の考えや日ごろのくせというのものがあります。
たとえばこんな習慣=クセです。

□買い物から帰ったら、レジ袋に入れたままキッチンに置いておくクセ

□タオルやハンカチを使ったらその場についおいてしまうクセ

□ダイレクトメールも、重要な書類も、とりあえずすべてとっておくクセ

ちょっとしたことの積み重ねが、お部屋の散らかりの原因なのです。

突き詰めると、お部屋の散らかりのほとんどは、物の片づけ方の表れでなく、習慣=クセの表れなのです。

【対策】

・動線だけでは変わらないので、工夫をする

よく動線を変えるという方法があります。
ただし、注意しなければいけないのは、動線というのも、もともとはクセの結果であることです。

日頃の習慣を考えず、動線だけを変えようとしても、またもとの動線に戻ってしまい、リバウンドの原因になってしまうのです。
そもそものクセを認識して、動線を変えたほうが、リバウンドしなくてすむのです。
子世代がいくらこうしたほうがいいと思って片づけて、模様替えなどをしたとしても、理屈で理解しても、もとに戻ってしまうのです。

年齢を重ねるとほど、かっちりと習慣は固まってきます。30年40年もかけた習慣を変えるというのは、よほどご本人が納得しない限り難しくなってきます。

とくにご実家の片づけでは、「いきなりキレイ」をめざしても失敗します。
子世代のキレイは通用しないと思ったほうがいいでしょう。

習慣を温存しつつ、ちょっとした動線を変えるぐらいが、大人にとっては片づけのハードルの高さ的に、ちょうどいいのです。

暮らす人の数、習慣の数だけ、片づけのパターンがあるのが、片付けの難しいところです。

「片づけ」というと、いまだに物の片づけだと思う人が多いですね。けれども、これからの高齢化社会では、習慣を温存しつつリバウンドの対策案を考えていく知恵が必要です。
そして、リバウンドしない工夫をしていかないと、失敗につながります。
たとえリバウンドしなかったとしても、体力が落ちれば、今までできなかったことができなくなるのですから、PDCAのCA(チェックと修正)を繰り返していく必要があるのです。

(★リバウンド防止については、ほかにもコツがあります。随時アップしてまいります。)


こんな3大悩み、どれか1つは引っかかる方が多いことでしょう。片づけること自体を、まだまだひとりで抱えこんでいらっしゃるのが現状です。

まずはひとりで抱え込まないことをおすすめいたします。
片付かないのは、ご本人だけの問題ではなく、社会現象の部分があるので、まずはほっとしていただきたいと思います。

先日の講座でもそうでしたが、 行き詰まったら、同じ悩みを持つ方々と、悩みを共有されることが、思わぬ突破口となることがあります。
お悩みの解決の糸口は、このブログ、講座、本でお伝えしています。

のぞいてくださるとうれしいです。

どうぞ片付きますように(渡部亜矢)。


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