その家の顔といわれる玄関。

お片づけサービスにうかがう場合、主役の靴以上にその方の傘物の捨て方・持ち方・選び方がわかるスポットがあります。

それは、傘立てです。

ぜひ梅雨時は、ここから片づけてほしいと思います。

ビニール傘は、本来、使い捨て というイメージで作られた商品だと私は思うのです。

でも、いい意味で、多くのもったいない精神を持つ日本に住む方々にとっては、捨てるなんて発想はありません。

しばらく使わないとひっついたり、錆びたりするのですが、そのまま持ち続けます。

スペースをふさぎ、結果、開かない傘に家賃を払う羽目に。

高い買い物をしているかもしれません。

傘立て

ひとり暮らしの女性の事例です。
ブランドものと思われる傘も混ざっていました。
おしゃれな方なんですけど、このしまい方では、きっといろんなものを捨てられないだなあということが推測できます。

雨が降りそうなのは、お出かけ前にテレビでみて知っていた。

だけど折り畳み傘がさっとでてこなくて、面倒なので、そのまま出かけて、やはり天気予報通り雨が降り、コンビニで傘と買ってしまうのだそう。

結果、ブランドものの傘はしまいこまれ、使われず、錆びたビニール傘が、玄関に蓄積されていくとのことです。

おしゃれな方なのに、ほぼ8割が開かないビニール傘。

もったいないですね。
でも、捨てられない、お気持ち、本当によくわかります^^
ビニール傘は、使わないけれど、使える物の典型ですから。
捨てるのも、不燃のごみですから、地域によっては面倒です。

これはよくある物を捨てない理由のひとつです。
変色したり、骨が折れているものを処分したり、おひとり暮らしに必要な本数かどうか、見直してみる必要はありそうですね。
せめて、傘の数が減れば、おしゃれな傘が活躍できる確率は高まります。

服も、ご本人があまり好きではない、安物の服がたくさんあり、そんな服に埋もれて、素敵な服が、出番なくしまわれていました。

ある別の70代の女性の話です。

「お客さんがきて、急に雨が降ったときに差し上げられるから」とおっしゃいます。
「人をまったく呼べないので片づけたい」というのが、お客様のご希望で、私がうかがうことになったのですから、今の状態でお客様がいらして、さらに急に雨が降る確率は、果てしなく0に近いのですが…。

こんな矛盾は、傍から見ればおかしな話ですね。
でも、「捨てなくてもいい理由探し」をしている当のご本人にとっては、矛盾ではないのです。
自分を保つために、無意識にでてきたフレーズなのですから。

また、晴れた日の傘のしまい方をみると、雨が降った日から出しっぱなしになっているか、帰ったらまずどこに荷物をおくのかなど、動線もみえてきます。

ある方は、傘を玄関の前においていましたが、晴れた日に靴箱の前においたら、出しっぱなしになり、外玄関と内玄関、さらに折り畳み傘が部屋の中にあるという、家中に傘がある状態になってしまいました。

服も傘も、好きな物に出番が多くなるよう、片づけようと話をしました。

無造作に立ててある傘は、たとえビニール傘であっても、なんだかさびしいです。
梅雨時ですので、傘の本数の見直しをしてみるのもいいですし、玄関がすっきりするのでおすすめです。
玄関がかたづくと、ほかの場所も片付いてくるので、おすすめです。

自己肯定感、片づけができるという自己効力感が高まりますので、親御さんにもおすすめです。

傘立てを見れば、物の捨て方・持ち方・選び方が見えてきます。

どうぞ簡単に片付きやすい、傘立てをチェックしてみてくださいね。

片付きますように。

渡部 亜矢

親の家を片づける人を応援します