片づかない話 第3話 争わないはなし

さきほど、オバマさんが広島を訪問されました。

時の流れは誰にとっても平等ですが、それぞれ過ごした時空は違います。
戦後70年以上の広島は、それだけで重みがあります。

広島は、親の転勤で小6~中学のころ過ごしたところです。

私が過ごした当時の広島の小学校では、『はだしのゲン』と『ドラえもん』は子どもにとって同格のマンガで、ごく普通に学校で回し読みされていました。
中学の英語の授業で、初めて習ったのは、「No more Hiroshimas」。

社会の先生は、原爆の話をするときの広島は漢字でなく、英語かカタカナでヒロシマと書きなさいという先生もいらっしゃいました。

月に1回ぐらいのペースで、平和の授業があり、やんちゃな子や、いたずらばかりする子も、涙を流していたのが印象的でした。

親戚や親世代に、戦争や原爆を体験した人が、身近にいらした時代でした。
夏休みの宿題の読書感想文も、戦争ものを書いていた人が多かったです。

 

物余りとか、平均寿命の延びは、平和から生まれたことです。
片づけで悩んでいられるのも、平和だからこそだと、つくづく思います。

実家の片づけでは、物をため込む親世代とぶつかることが多くあります。
そうはいっても、戦争のたいへんさを、何かしらご経験されたことを思えば、簡単に捨ててとは言えないでしょう。
今の70代の方がお生まれになったころの平均寿命は50代前半。

その先の人生は、なかったのですから。

2014年の年末にご縁があり、マツダ広島本社のふれあい会館で、実家の片づけの講演させていただく機会をいただきました。

この講演で、片づけに悩んでいられるのは平和だからこそ、という話をしたら、みなさん身をのりだして聞いてくださったのが、心に刻まれています。

 

渡部亜矢

多少、日常生活で理不尽なことがあっても、平和だからこそ悩んでいられるんだ!と頭を切り替えれば、だいたいのことは小さなことに思えてきます。

 

もし、帰省されてお時間があれば、親世代、祖父母世代に、戦争中の話をきいておくのはおすすめですが、戦争にからまなくても、思い出をきけるといいですね。
祖母や父から、生きているうちに、もっと話をきいておけばよかったと、実家の片づけをしていると思います。

平和を願う気持ちに、争いはないでしょう。

戦後と平和が続きますように。

一般社団法人 実家片づけ整理協会  渡部亜矢 

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