少子高齢化社会での整理整頓のコツ

ほんの3~4世代前までは、子どもが成人するころには、世代交代していたものです。

今は多く方が長寿になり、親子、とくに平均寿命が長い女性同士の、「母娘」の関係が、
長くなっています。
少子高齢化社会といわれるゆえんですね。

片づけようとするモノには、それぞれ歴史・物語(ストーリー)があります。
逆に、ご長寿になられるほど、モノも増えていきます。
御高齢になると、モノをたくさん持っている、というのは、当然のことですね。

でも、たくさんモノを持っていても、しまいこんでしまい、
目に見えなくなったモノは、たいてい忘れてしまいます。

先日うかがったあるお宅では、結婚したら渡そうと思って、使わずにとっておいた、
箱入りの食器セットが、5組も出てきました。
しかも、20年間、天袋にはいったままでした。
娘さんは10年以上前にご結婚されて、別所帯を持ったにもかかわらず、です。
人間は、見えないモノは、忘れてしまう習性がありますから、当たり前かもしれません。
この親御さんも、すっかり忘れていたのです。

気が付いた時には、その食器類は、親子ともども必要のないものに……。
親御さんのほうは、今さら、娘さんももらっても使い道がない、ということを理解して、
寄付することにしました。
親御さんは、「大人の選択」をされたともいえるでしょう。
万が一、所帯を持って20年たつ娘さんに、5組の食器をあげるといったら、
娘さんのほうは、いい気持ちがしないからです。

戦中派でモノがない時代を過ごしたご高齢の方と、
バブル世代でモノがあふれた時代を過ごした親子。
お互い理解するのも、たいへんなことかもしれません。

少しずつ、お互い理解して、片づけていけるといいですね。

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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