片づかない話 第5話 見えないはなし

片づかない話 第5話 見えないはなし

2016年06月13日

3歳ぐらいの子どもが東京駅で、新幹線の新型車両に目がとまりました。

「かっこいい、乗りたい」とだだをこねました。

大人だって魅力的な乗り物ですよね。

子どもの祖母は言いました。

「あら、外から見るのが一番いいのよ。乗ったら見えないから」

確かにその通りです。

 

77f69ace787cf4f2ae74ed9a92f2758e_m

服とどうしても必要な家具。

予算が限られているとき、どちらを優先すべきでしょうか。

 

服は、着ている本人には見えません。もちろん着心地などありますが。

家のインテリアや家具類は、常に目にしていることになります。

散らかっていると、片づけられない自分を、常に見続けることになるので、やはり服を買う時間とお金があったら、目に見える家の片づけに使ったほうがいいのです。

 

家の中の風景を見ている時間って、人生の何分の一でしょうか。

人によりますが、睡眠時間を入れれば、なんだかんだと、半分以上は過ごしているのです。

やはり、目にする時間が長い場所は、片づけたほうがいいのです。

 

片づけば、自己肯定感、自己効力感も上がります。

なによりも、目で見て、すぐに効果を実感できます。

 

ダイエットして、1日食べたいものをがまんしても、その場で効果を実感することはできず、体重変化に現れるのは、翌日以降です。

 

漢字のテストでがんばっても、たとえ100点でも、採点して戻ってくるまでに少し時間がかかりまよね。

 

片づけは、物を捨てたことで、物が減りますが、見えていなかったスッキリ感を味わうことができるのです。

散らかっている部屋は、散らかっていない部屋が見えていないということなのです。

 

服のセンスを磨くのは、他人の目線でするということになりますから、どちらかというと、自分のためというよりはコミュニケーションのようなものに近いのではないでしょうか。

efd9fc2612f8cd89177f6f3468e97097_s

なんだかわからなくなってきたところで、クイズです。

住んでいる人は使わないけど、目につく「きれいにしたい所」とは?

 

住んでいる家族は全く使わないけど、お客さんは必ず使う、あるスポットとは、どこでしょうか?

どこの家にも必ずある場所です。
そして、いつもきれいにしておきたい所です。

答えは、インターホンです。

自分の家ですから、呼び鈴をわざわざ押す人はほとんどいません。
つまり触ることは、ほぼないでしょう。

基本は、お客さましか使いませんから、逆にうっすらほこりがたまっていても、気が付かないことがあるかもしれませんね。

雨上がりの翌日などに、雑巾でかるく拭くだけでもずいぶん違います。

ふだん、住んでいる人は家の中しか見ていません。
ある意味では、いかに私たちが、偏った視点でしか物事をみていないか、わかるかもしれませんね。

片づけること、掃除をすること、必要なものを見極めることは、見えないものを見るということ、

多方面から物事を見るレッスンみたいなことなのかもしれません。

余談です。
たとえ外のインターホンでも、電気スイッチのようなものは、直接、洗剤を吹き付けないで、雑巾に洗剤をつけるようにしましょうね。

 

見えているようで見えないはなしでした。(渡部亜矢)