捨てているのに散らかる不思議な家・60代と40代親子編

捨てているのに散らかる不思議な家・60代と40代親子編

2014年01月16日

生前整理・遺品整理・老年前整理にお悩みの方も多いですね。
捨てて、捨てて、捨てまくったのに、なぜか散らかった、
60代の親と、40代の子どもの家の例をお伝えします。

突然の出来事

40代のあるシングルの公務員であるA子さんは、60代のご両親と同居していました。
お父様が突然ご病気でお亡くなりになり、お母様とふたり暮らしになりました。

すると、そのお母様は、いろいろなものを捨て始めたのだそうです。
もともと几帳面なお母様なので、A子さんは、最初は、普通に片付けているのだな、
くらいにしか思いませんでした。
とくに、お父様の着ていたものや、日用品など、お父様に関係あるものを中心に、
どんどん捨ててしまいました。
それでも、精神的なショックから、お母様が逆の行動をとっていることがわかったA子さんは、
見守っていました。

けれども、A子さんにとって、大切なお父様の思い出の品、つまり「遺品」の数々を、
お母様がいとも簡単に捨ててしまった時、ついにがまんができなくなり、
大喧嘩になってしまいました。

もともと、A子さんは、モノを捨てられない、溜めるタイプの方。
彼女なりに、相当、お母様の悲しみをくみ取ってがまんしていたのです。
A子さんも、お母様も、どちらも心を痛めていたのですね。

モノは減ったのに、散らかっている家

お母様は、A子さんが「捨てないで」と言った自分たちの生活用品やモノや、遺品でさえも、
どんどん、捨てていきました。
ところが、モノは減ったのに、なぜか部屋にモノが散乱して、
まったく片づいていない状況になってしまいました。

片づけや、モノをしまうという行為は、判断力を伴います。
体力や気力がないと、続きません。
まだ悲しみが癒えていなかったので、あっという間に、家中、散らかってしまったのです。

さらに、お母様とは逆に、モノを買うことで、心のすきまを埋めるタイプのA子さんは、
母娘2人の家族では食べきれない食材をたくさん買い、
食品庫は乾物やレトルト食品で、あふれかえってしまいました。
着ない服も、タグがついたまま、廊下に置かれていました。

片づけは心のバロメーター

おそらく、A子さんの母娘は、お父さんの件で、ある意味、
心のバランスをくずしていたのでしょう。
けれども、人間だったら、悲しみでバランスをくずすのが、当たり前ですし、
普通の人だとだと、私は思います。

ご家族をなくされたのに、たんたんと、何も変わらない心を保っている方が、
よっぽど、バランスをくずしているのではないでしょうか。

片づけは、心のバロメーター。
お部屋は、その時の心の状況を現しています。

その後、捨てまくったお母様と、買いまくったA子さんは対立していたものの、
幸い、おふたりは、平穏な生活を取り戻していきました。

散らかった状況は、片づけが心の平穏を取り戻すための、1つのステップだったのです。

立ち直りがはやかったのは、A子さんでした。
勤めがあったので、ご友人などに、状況を話すことができたのです。
60代の専業主婦のお母様のほうが、家にこもりがちでしたので、
誰かに心の中を相談するということを、思いつかなかった様子でした。

このお母様に限らず、家族以外の人に、
家の片づけを相談することを恥ずかしいと思っていたり、
高齢者の方々で、インターネットで相談するというスキルを持たない方々にとっては、
孤立する環境に暮らしています。

自分が困ったときにSOSを言えるのも、片づけや、生活を快適にするスキルの1つ。
もしも、周りに片づけられない人がいたら、
うまくSOSが言えるように、気遣いやサポートができるようになりたいものです。

多くの方が、自分の心の状況をうまくつかんでほしいと思います。

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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