【Q&A4】服が捨てられません。捨てずに短い時間で効率的に片づく方法を教えてください

 

Q4 服が捨てられません。捨てずに効率的に片づける方法が知りたいです。

クローゼットは服で一杯。取り出すのも一苦労です。
友達は「ワンシーズン着ない服は、捨てるっていうのが常識」といいます。
捨てれば片付くのはわかりますが、バイオリンの発表会で着た高校生のころの服や、パーティで1回着ただけのスーツがたくさんあって、なかなか捨てられません。
平日は会社勤めで忙しいので、できれば短い時間で片付づく、画期的な方法があるのなら、知りたいです。

A 片づけることと捨てること、服と思い出を「分ける」ことから始めましょう。

捨てたら片づくというのがわかっていながら、捨てられないのですね。
お友達の「ワンシーズン着ない服は、捨てるっていうのが常識」というのは、よく雑誌や本で言われていることで、確かに一つの側面では正論です。
でも、それだけで片付かないでしょう。

まずあなたが捨てられない服は、「バイオリンの発表会で着た高校生のころの服や、パーティで着ただけのスーツ」であって、日常着る服ではないことに気づいてください。
着る服と着られる服は違うのです。

バイオリンやパーティの思い出ですから、思い出と、日常着る服に分けてみましょう。
バイオリンで賞をとったときのような「格付けの高い思い出」の服は飾ってもいいでしょう。
それ以外の思い出の服は、クローゼットにしまわなくてもいいので、別の場所に移動させます。
大事な思い出は、「大事に」しまうのがコツです。
クローゼットは思い出がなくなった分、あいてきますから、そこへ日常着る服をしまっていきます。
よく着る順番に片側からかけていくのがコツです。
ほとんど着ない服がでてきたら、ふだん手に届きにくい場所に移動させるといいでしょう。

それでも服がおさまりきれなければ、家全体に占める服の収納場所を増やす方法があります。
たとえば、服を多く持ち捨てにくくても、食器や本についてはこだわりがないので捨てられるというタイプなら、それらを先に捨てて、食器や本をしまっていた場所を、服の収納場所にあてる方法です。
服だけにとらわれず、広い視野で自分の持っている物を見つめなおすことがポイントです。

…おわかりのように、捨てることと片付けることは違いますし、さらに、思い出と着る服は違いまいます。
そこをしっかりと自分の中で分けてから片づけると、判断の基準が複数から1本となり、シンプルになります。
すると、自然に優先順位がつきやすく、効率的に片付いてきます。
判断する物の量が減れば、必ず片づける時間は短くなります。

まずは、片づけることと捨てること、服と思い出を、「分ける」ことから始めましょう。
そして、服にとらわれず、持ち物全体を見つめなおしてみると、さらに効率的に片付いてくるでしょう。

パイプハンガー

 

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

片づけ最新情報とお役立ちブログ