こんなにたいへん!遺品整理⑤売ってみる・ピアノ編|秋山倫子

「実家を片づける」次の段階として
ただ捨てる、だけじゃなくて売れるものは、売ってみたら誰かに使ってもらうこともあるかも。
そのほうがお母さんもうれしいよね。

と、いうことで大きなものから査定してもらうことに。

 

今回は【ピアノ】です。
これもわからない世界ですねえ・・・。
まず、ネットで「ピアノ 一括査定」なるサイトに査定申し込みをしました。

■メーカー
■モデル
■製造番号
■ペダルの数
■ピアノの状況
■設置場所の詳細
などを入力して送信!

 

するとしばらくすると4、5社からくるわくるわメールが。
だいたいどこも丁寧な文面、電話応対も丁寧。

 

でも、査定額が違うんですよ!不思議。
なんと最低と最高値で10万円近く違いました!
それから運搬費用も会社によって1万円程差があり。

 

もちろん、一番高い値段をつけてくれた会社に、と言いたいとこだけど、2社に絞って電話でいろいろ確認。
運搬方法とか、当日大幅に値段を下げるとか不利なことはないか、とか不安点にきちんと回答してくれる会社に決めました。
後々嫌な思いをしたくないですもんね。

そしていよいよ買い取り当日・・・ドキドキ。

 

ピアノの買い取り当日です!

男性2人が(たぶん)2トントラックでやってきました。
トラックには査定した業者とは別の名前が印字してありましたが・・・。
『ピアノ専門輸送○○運送』それっぽい機能が付いたトラック。

とりあえず名刺と挨拶をいたただいて、ピアノをじっくり見ます。
「小さい傷はありますがおおむね事前に伺っていた状態ですね。お買取り金額○○万円になりますがよろしいですか?」と聞かれ、「はい」と答えると「では搬出します」とお答えになってからテキパキと作業を始めました。

!ちょっとビックリ(@_@)したのは、ピアノの前面や足元の板ってあんなに簡単に外れるんですね!
外せる板などは外して出来るだけ軽くして運ぶそうです。
うちはピアノは1階リビング、それも玄関に近い所に設置したので搬出作業的にはまあまあ楽な方ではと思います。

 

写真を見て気が付いたのですが、アップライトピアノって・・・グランドピアノがタテになった、状態なんですね!
いや~、これ考えた人天才!この発想の転換?で狭い日本の住宅にもピアノが普及したんでしょうね~。
などと感心してたら、男性たちはおもむろに床に古毛布を敷き、ピアノ本体に柔道着の帯のような紐を掛け、自分たちの肩にタオル的な布で保護をし、そこに紐を引っ掛けて「そいや!」っと威勢よく持ち上げて、方向転換してゆっくりと玄関に向かいます。

「ピアノ運送は最後は人の力なんだなあ」と目を丸くして見てました。
重量はアップライトピアノで200kg~250kgくらいあるそうですよ!ひえ~。

うちの運搬での難関は玄関が狭いことと、玄関下に3段のステップがあり、そこをまた真横に曲がって外に出なければならないこと。皿に玄関先の鉄製の表札がちょっと邪魔です。

そこも男性2人は声かけあいながらクリアしてトラックの荷台に乗せる電動床?までたどり着きました。
ちなみに男性1人はがっしりしたいかにも、な方でしたがもうお1人はほっそりした方でしたが心配することはなく、力持ちさんでした。

トラックの電動荷台をウイイインと上げて(男性1人もピアノと一緒に!)荷台の奥へと移動され。
うちに来る前に回収されたとみられるピアノたちと仲良く荷台に収まりました。
我が家のピアノは44年前に家を新築した頃からあって、小学校教師の母が幼い子供たちのために、仕事の練習のために弾き、家族で声を合わせて歌い、その後は私がピアノを習いに行き(数年でやめちゃいましたが)、空白期間を経て母が退職してからは趣味として弾いていた。。。

母は”グノー の アヴェマリア”が好きでよく弾いていたっけ・・・。

お通夜会場で思いがけずその曲が流れてきたときは、斎場の粋な計らいか、とウッカリ泣いてしまったよ。。。

 

・・・・・なんて、ぼ~っつとしてたら「お支払いですが」と声かけられて我に返る(^^;
ちなみに実際に受け取る金額は査定額- 運搬費用約1万円です。

受け取ったお金で美味しいものなんか食べませんよ!
まだまだこのうちの片づけにはお金がかかるんだからその費用に充てます。

さようなら。ピアノ。楽しい時間をありがとう。
きっとどこかで弾いてもらってね。元気でね。

 

~~~あああ~~~やっぱり辛いよ・・・。
なんで私がやらないといけないんだ!といっても仕方がない。

まだまだ続きますよ。