【実家の片付け問題】土地2割、所有者不明か 相続登記進まず 法務省調査|朝日新聞より  

 

6月7日の朝日新聞に「土地2割、所有者不明か 相続登記進まず 法務省調査」という記事が掲載されました。関心の高い人が多いことでしょう。
法務省は6日、長年にわたって相続登記されないまま放置されている土地の実態を把握するための初の調査結果を公表したのだそうです。

記事によりますと、「全国約10万筆の土地で、最後の登記から50年以上経過し、所有者が不明になっている可能性がある土地の割合は22・4%にのぼった。」ということです。
誰が考えても、これからは少子高齢化社会が進む中、このような土地が増えていくことは想像できます。

講座に来ていただく方は、もちろん実家の片づけに非常に問題意識をお持ちの方が多いのですが、それでも、たとえばご両親のうち父親が先に亡くなって何年も片づけているけれど、名義ってどうしてるのかわからない、祖父母の家に暮らしている父母はたぶんそのまま住んでいる例は、本当によく聞きます。

長年ずっとそこに暮らしていれば、わざわざここは自分の家だよと主張する相手もいませんし、なんの不便もありません。登記にはお金がかかりますから、固定資産税さえ払えば、これまで誰も疑問すらもたなかった家族さんが多いのではないでしょうか。

ただ、これが子世代に相続された場合、あなた自身の問題として先祖代々の物の片付けとともに、ふりかかってくる問題となります。
相続放棄すればいいといっても、家だけを放棄することは、一般論では難しく、空き家になって近所に枯れ葉がとんだ、ねずみが住んだとなれば、いくら名義がそのままだとしても、管理責任が問われる場合もあります。

私の親世代は、「家は一生モノ」といって、買ってさえおけば将来住むところに困らず、財産になると思って無理して買った人が多いのです。

いざ年を取ったときに、リフォームに膨大な金額をかけないと家では暮らせないほど長生きになりました。施設に行きたくても家が売れない、子世代も住む予定がないケースが多いのです。

運よく売れそうということになっても、親が認知症になっていたら、家が売れないだけではありません。相続登記が子や孫の代になっていて相続権を持つ人がどんどん増えていき、結局、売買できなくなる可能性が高くなります。

親世代は、家の市場価値が下がっているということは理屈ではわかっていても、まだまだ自分は元気だし、感情面では不動産の価値を信じているので、どこかで売れるだろう、プラスの資産なんだから、子世代の誰かが喜んでどうにかしてくれるはずという、甘い幻想を頂いている人もいらっしゃいます。

まずは物を片付けながら、家の書類のありかを確認しつつ、名義はどうなっているのか、今後どうしていきたいのか、子世代リードで考えていくことから始めましょう。

がらくたの詰まった家、売れない不動産にふまわされる人生の時間をすごすのは、もったいないことですね。少しでも動きやすくなる片付けをイメージしながら、実家の片づけに取り組んでいくことをご提案しています。

ぜひ、一緒に片づけてまいりましょう。

片づきますように(渡部亜矢)。

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日時 6月17日土曜日 11:00~
講師 実家片づけ整理協会 渡部亜矢
ホスピタルメント板橋ときわ台

お申込電話 03-6279-8851

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