超高齢化社会を映し出すニュース「100歳母の車いすホームから転落」

今日5月20日東京新聞朝刊の記事から…

京急・穴守稲荷駅 ホームドアなく 車いす転落 客が連携救出

車いすに乗った100歳の女性がホームから線路上に落ち、
居合わせた周りの人が協力して助け上げたそうです。
女性は重傷を負ったものの、命に別条はなかったそうで、消防庁は助けた方々に、
名乗り出るよう呼び掛けているとのこと。

見出しだけみたとき、ホームドアの問題かと思って読み始めた小さな記事でしたが、
私が衝撃を受けたのは、
「70代の娘さんが100歳母の車いすを押していた」という事実。

命に別状がなくても、お怪我をされているわけですから、たいへんなことです。
車いすを押していたという70代の娘さんも、
きっと、心を痛めているのだろうと想像しています。心が痛みます。

70代娘が100歳母の車いすを押す現実

「70代の娘さんが100歳母の車いすを押す」という風景も、
街ではあまりめずらしいことではなくなってきているのでしょう。
「超“超”高齢化社会」、「老々介護」といわれる、1つの現実です。

この駅にはホームドアがなく、他の鉄道会社への乗り入れもあってドアの位置も異なり、
ホームドアの設置は難しいという、鉄道会社のコメントも掲載されています。
もちろん、諸事情も理解できます。でも、日本の素晴らしい技術を駆使して、できるだけ
はやくすべての駅にホームドアを設置されるのが、理想です。

一方で、「70代の娘さんが100歳母の車いすを押していた」のですから、
単純にホームドアだけ設置すれば解決、ということだけではすまされない、
超“超”高齢化社会の様相や、対応の難しさなども感じます。

寄せられる、片づけのご相談でも、
70代後半の方から、80~90代の親の家や親戚の片づけについてのお悩みを、受けることがあります。

また、子どもさんのほうがご病気をされて、
70代の親世代が子世代の家を片づけるなど、年齢が逆転するケースもめずらしくありません。
超“超”高齢化社会の様相が、いろいろなところで、表面化しています。

人生は大人になってからのほうがうんと長いのですから、
安心して生活していける環境ができあがっていくと、いいですね。

社会はすぐには変わりませんが、
家の中を片づけて安全安心に暮らすことは、少しずつでしたら、簡単にできることです。

安心して暮らすためにも、
片づけのスキルを、できるだけ多くの方に身に着けていただくお手伝いをしたいと、
この記事を読みながら、あらためて思いました。

片づきますように。

 

実家片づけ整理協会   渡部亜矢

 

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